カルガリーに来てすぐの頃、知り合いはほとんどいなかった。
日本人も沢山いるとインターネットに書いてあった。
でも、生活の中では全く会わない。
そんなとき、偶然見つけたのが福岡県人会だった。
正直、ちょっとドキドキした。
知らない人たちの集まり。
でも福岡という言葉だけで、なぜか安心感があった。
実際に参加してみると、初対面なのにあっという間に居場所ができた感じがした。
地名の話や、この方言わかる?などの話で盛り上がった。
海外にいると、日本人というだけで近く感じる。
でも、同じ県だと、もう一段階近い。
あのとき、居場所ってこういうことかもしれないと思った。
毎日会わなくてもいい。
でも、帰れる場所がある。
それだけで、心が軽くなる気がする。
福岡県人会は、ただの集まりじゃなくて、
遠く離れた場所にある、もう一つの地元だった。
そして同時に思った。
こういう感覚を、もっと気軽に感じられる場所があったらいいなと。
それが、和の輪を作ろうと思った理由のひとつでもある。


