カルガリーで日本人としての居場所が欲しいと思った話

家族がいても、ふと感じる「ちょっとした違和感」

結婚して、家族ができて、生活としては、かなり安定していたと思う。

妻はカナダ出身。

だから妻と息子とは英語で話しているけど、

英語で困っているわけでもない。

だから、コミュニケーションが取れなくて

「寂しいです」と言うのは、少し違う気がしていた。

ただ、なんとなく引っかかる瞬間はあった。

生活は順調。でも、気持ちは意外とシンプルじゃなかった

日常は、ちゃんと回っている。

仕事もあって、家もあって、家族もいる。

自分では、結構順調で、幸せな生活を送っていると思っていた。

それでも、深刻ではないけど、無視できるほど小さくもない違和感があった。

足りないものがある、というより、どこか自分の一部が静かになっている感じだった。

日本語で話すと、ちょっと呼吸が楽になることに気づいた

たまに日本人と会って話すと、自分が少しリラックスしていることに気づいた。

盛り上がる話をしているわけじゃなくても、説明しなくていい会話が続く。

内容よりも、その空気そのものが心地よかった。

「あ、こういう感覚だったな」と思った。

だから、居場所を作ろうと思った

日本人が近くにいる感覚を、もっと気軽に感じられたり、ふらっと日本人に会える環境があれば、

この違和感は少し薄くなるんじゃないかと思った。

そして、僕と同じように感じている人が、他にもいる気がした。

だから、和の輪を作った。

近くに、こんなにも頑張っている日本人がたくさんいるんだ、ということが感じられて、気軽につながりを作れるアプリ。

大げさな使命感があったわけじゃない。ただ、「あったらいいな」を形にしただけだった。

作ってみて、分かったこと

ローンチしてみると、いろんな人から温かい言葉をもらった。

話を聞いていると、「自分も同じことを感じていました」

と言ってくれる人が多かった。

それが分かって、

あ、自分だけじゃなかったんだな」と思えた。

結果的に、孤独がなくなったというより、気持ちがずいぶん軽くなった気がしている。